愛国歌
少国民進軍歌
軍事保護院、陸軍省、海軍省撰定
作詞:軍事保護院
作曲:佐々木すぐる
1942年
収録:軍歌戦時歌謡大全集(10)
戦時少国民の歌 (評)
1.
轟く轟く足音は
お国の為に傷ついた
勇士を守り僕達が
共栄圏の友と行く
揃ふ歩調だ揃ふ歩調だ 足音だ
2.
響くよ響くよ歌声は
戦死をされた丈夫の
忠義の心 受けついで
感謝で進む僕達が
歌ふ国旗だ歌ふ国旗だ 君が代だ
3.
ひらめくひらめくあの旗は
戦地の苦労想ふ時
小さいながら僕達も
負けてなるかと胸張つて
仰ぐ国旗だ仰ぐ国旗だ 日の丸だ
4.
呼んでる呼んでるあの声は
誉の遺児と諸共に
未来を担ふ僕達が
雄飛の時を待つてゐる
七つの海だ七つの海だ 大陸だ
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<メモ>
1940年にビクターから「国民進軍歌」が発売されているが、その少国民版。
戦傷者や遺族保護を目的とした軍事保護院の選定で、内容も「傷ついた勇士」「戦死をされた丈夫」など、組織の目的に沿ったものとなっている。歌詞は一般公募。
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