我が海軍
作詞:外山正一
作曲:山田源一郎
1.
朝日にかがやく日の丸の旗
閃めく御国の軍艦どもよ
千島の果てより沖縄までも
開闢此のかた異国の敵に
一度も是まで穢されざりし
貴とき海岸守れや守れ
敵の軍艦幾百あるも
千尋の底へと沈めてしまへ
2.
亜細亜に又なき此の島国に
天の恵で生まれしものは
幼き時より海には慣れて
あらしも恐れず波にも怖じず
我をば攻めんとする者有らば
武勇を競べん怒濤の中に
敵の軍艦幾百あるも
千尋の底へと沈めて見せん
3.
風吹き浪立つあらしの時も
妻子の為には沖へと出でて
命を惜しまぬ日本男児
何ぞや怖れん敵(かたき)の軍艦
浪をば枕に死ぬるも覚悟
君あり国ありまた墳墓あり
敵の軍艦幾百あるも
千尋の底へと沈めて見せん
4.
かよわき船にて大海わたり
異国の海岸荒らして廻り
鬼神(おにがみ)なりと呼ばれし者は
大胆不敵の汝の祖先
彼より受けたる武勇を以て
天晴れ守れや我が神国を
敵の軍艦幾百あるも
千尋の底へと沈めて見せよ
5.
水雷大砲甲鉄艦を
自由に扱ふ非凡の手練
皇国に仇なす敵(かたき)のあらば
万里を隔つる国なりとても
一々汝の力で懲らし
国旗の威厳を天下に示せ
敵の軍艦幾百あるも
千尋の底へと沈めてしまへ
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