国民歌
海の進軍
海軍省撰定
読売新聞社撰
作詞:海老沼正男
作曲:古関裕而
1941年
収録:
軍歌戦時歌謡大全集11(評)、伊藤久男、藤山一郎、二葉あき子(戦前)
日本の軍歌(二)(評)、伊藤久男(戦後)
1.
あの日揚つたゼット旗を
父が仰いだ波の上
今日はその子がその孫が
強く雄々しい血を継いで
八重の潮路を越えるのだ
2.
菊の御紋のかげ映す
固い護りの太平洋
海の男子の生甲斐は
沖の夕陽に撃滅の
敵のマストを夢に見る
3.
御陵威輝く大空に
意気に羽ばたく海鷲が
描く制覇の勇ましさ
僚友よ七度生き変り
波に勲を咲かさうぞ
4.
海へ海へと燃えあがる
大和魂しつかりと
胸に抱いて波千里
進む皇国の海軍の
晴れの姿に栄光あれ
-
当選時の歌詞は次の通り。
1.
(上に同じ、略)
2.
(上に同じ、略)
3.
雲間はるかに しろがねの
翼りりしく 海鷲が
描く制覇の 頼もしさ
僚友よ征く日は 微笑んで
波を枕に 眠らうぞ
4.
富士と桜の ふるさとを
遠くはなれて はやいく日
せまいベッドに 眠る夜も
興るアジヤの 雄叫びに
艦が揺れるよ 東から
5.
(上4番に同じ、略)
なお、募集当初の名前は「海国魂の歌」であった。
|