道は六百八十里
作詞:石黒行平
作曲:永井建子
収録:軍歌・戦時歌謡大全集1
明治・大正の軍歌(評)
1.
道は六百八十里 長門の浦に船出して
はや二とせを故郷の 山を遥かに眺むれば
曇りがちなる旅の空 晴らさにゃならぬ日の本の
御国の為と思ひなば 露よりもろき人の身は
ここが命のすてどころ 身にはたま傷つるぎ傷
2.
負へどもつけぬ赤十字 猛き味方の勢ひに
敵の運命きはまりて 脱ぎし兜を鉾の尖
さしてぞ帰る勝ちいくさ 空の曇りも今日晴れて
一層高き富士の山 峰の白雪消ゆるとも
手柄を立てしますらをの ほまれは長く尽きざらん
|