西洋軍歌蒐集館日本軍歌CD評日本軍歌保管庫

日本軍歌保管庫
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や・ら・わ行

教導団歌

作詞・作曲:不詳

収録:軍歌戦時歌謡大全集

皇御国の武士は 生きては建てよ勲を
死しては残せ芳しき 名を万代の末までも
月雪花と戯むれて 回天旋地の大業を
立てしためしは荒波の 東西古今みな一つ
請ふ見よ豊臣秀吉は 矢矧の橋に霜深く
結びし夢は如何にぞや 又見よ仏蘭西ナポレオン
コルシカ島の島風に 破れし窓を春の雨
かかる果敢なき賤の夫が 千軍万馬の将となり
アルプス山の麓より 地中の海の底までも
聳かぬ物はアラビアの 駒は嘶く巴里城
旗はひらめく玄海や 灘より深き大君の
恵みは千早ふる里の 家路をあとに身は一つ
心の駒に鞭うちて 胸に手綱を鳥が啼く
あづまの空は花曇 雪か霞か五月雨の
国府の台に聳えたる 学びの窓に入相の
鐘を筑波の山おろし 吹きおろしたる白雪の
練兵場は粛として 世は一面の銀世界
肌を破る寒さをも 笑うて忍ぶますらをの
心をいかにと人問はば 請ふ見よ寒梅花一枝
ほころび初めて咲き匂ふ 弥生の春も今日と過ぎ
昨日とゆきて夏の日の 照らし輝やく炎熱に
玉なす汗は立田川 唐紅に水くくる
紅葉も秋と習志野の 原に暫しの露宿り
草をしとねに仮の夢 結ぶ暇さへあらがねの
陸路遥けき長途軍 攻めつ破りつ守りつつ
ひびく砲声万雷の 煙の中に三百里
帰れば雲間に巍峨として 我を迎ふる芙蓉峰

あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や・ら・わ行

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