西洋軍歌蒐集館日本軍歌CD評日本軍歌保管庫

日本軍歌保管庫
あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や・ら・わ行

杭州爆撃の歌

作詞:酒井慶三(航空母艦「加賀」副長、海軍少佐)
作曲:福喜多鎮雄(海軍軍楽隊)

1932

1.
夢まだ覚めぬ江南の
空を蔽ひてがうがうと
銀翼十五星に冴え
目指すは敵の飛行場

2.
西湖の波に月落ちて
今日明けかかる杭州の
空より落す爆弾に
忽ちくだく敵の五機

3.
あわて飛び立つ群れ鳥を
「それ逃すな」と戦闘機
ロール・ダイブの早業に
焼けて落ち行く両三機

4.
ああ中原の大鵬も
ここ銭塘の水近く
翅くだかれ骨焼けて
今は刃向ふものもなし

5.
任務は終へぬ唯一機
泡立つ潮に流るるを
とくかい抱く母の鳥
空軍血あり涙あり

6.
真茹蘇州に散り果てし
勇士の仇も今日晴れて
喜び祝ふ洋上に
稜威も高き日の御旗

(出典:「読売新聞」1932510日朝刊7面)

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<メモ>

 上海事変における海軍航空隊の活躍を歌ったもの。

あ行 か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や・ら・わ行

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