北の都に秋たけて
第四高等学校寮歌
作詞:駒井重次
作曲:金原祐之助
収録:寮歌(評)
1.
北の都に秋たけて
吾等二十の夢数ふ
男女の棲む国に
二八に帰るすべもなし
2.
その術なきを謎ならで
盃捨てて歎かんや
酔へる心の吾若し
吾永久に緑なる
3.
そのすべなきを謎ならで
盃投げて呪はんや
歌ふ心の吾若し
われ永久に緑なる
4.
髪は緑の青年が
友情の園に耕ひし
いや生き繁る友垣や
三年の春とめぐる哉
5.
竪琴とりて自治の歌
声高らかに奏ずれば
三つの城辺の山彦の
今を限りに呼びかへす
6.
自由の為に死するてふ
主義を愛して死するてふ
男の児の意気地今も尚
石に砕きて砕き得じ
7.
藻の花ひらくうつし世に
潮の流れ渦をまく
名もなき道を行く勿れ
吾等が行手星光る
8.
氷塊の如わが胸に
抱く心の解け出でて
語り明かさん今宵かな
星影冴ゆる記念祭
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