伊吹おろし
第八高等学校寮歌
作詞:中山久
作曲:三橋要二郎
収録:寮歌(評)
1.
伊吹おろしの雪消えて
木曽の流に囁けば
光に満てる国原の
春永劫に薫るかな
2.
夕陽あふれて草萌る
瑞穂が丘に佇めば
零れ地に咲く花菜にも
うら若き子は涙する
3.
見よソロモンの栄耀も
野の白百合に及かざるを
路傍の花にゆき暮れて
はてなき夢の姿かな
4.
花に滴る日の水沫
命の啓示を語るとき
希望にたぎる若き頬を
はるかに星はてらすなり
5.
神秘の闇のおとづれに
いつしか寮の灯火は
瞬きそめてわれを待つ
地上の夢よいざさらば
6.
杳靄融けし丘の上に
いづこともなく春を呼ぶ
歌やすらかに流れ来る
紺青の月影濃けれ
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