欲しがりません勝つまでは 作詞:山上武夫 1942年 収録:軍歌戦時歌謡大全集(10) 戦時少国民の歌 (評) 1. - <メモ> 1942年11月、大政翼賛会が「国民決意の標語」を募集した。結果、以下の十篇が当選する。 ・さあ二年目も勝ち抜くぞ そのうち、「欲しがりません勝つまでは」は、東京の国民学校5年生がつくったものとして話題になった。そこで、これを主題として製作されたのがこの戦時歌謡である。 しかし、応募したとされる元生徒に戦後になってインタービューしたところによると、このスローガンは父親の考えたもので、父親が元生徒の名前で投書したという[1]。子供の自主的な応募と喧伝されていたものが、実は大人の願望だったというのは大変象徴的な話ではある。 [1] 『歴史への招待〈21〉昭和編』 日本放送出版協会、1982年、186-190頁。 |
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