流行歌
満洲日報社撰
義人村上
−日本人は此処に在り−
作詞:佐藤惣之助
作曲:古関裕而
1934年
収録:軍歌・戦時歌謡大全集3/戦時歌謡1(評)
1.
何処へ曳かるる人質ぞ
首や双手は縄からげ
二日二夕夜も休みなく
明けりゃジャンクの船の底
2.
救援隊の呼ぶ声に
慌てふためく匪賊共
口に銃口つきつけて
撃つぞ叫ぶな声立つな
3.
それ 皇軍の短艇が行く
呼べば撃たれん叫ばずは
天に口無し すはや今
歯を噛みならす一刹那
4.
丈夫 村上久米太郎
匪賊蹴破り躍りいで
満腔義烈の声こめて
「日本人はここにゐる!」
5.
叫ぶやいなや弾丸は
顎を貫き犠牲に
君を倒せどその声に
内外人は救はれぬ
6.
君傷つきぬされど今
義烈輝く日本の
精神ならで誰が呼ぶ
この一ト声を誰が呼ぶ
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