血潮と交へし 作詞:管札之助
作曲:一橋会音楽部
収録:
20世紀の音楽遺産〜軍歌(2)
(評)
=軍歌大全集(評)
1.
血潮と交へし遼東に
さ迷ふ魂の叫び聞け
黄沙白沙に風吹けば
世は戦声の中なれや
義戦の跡も早やすでに
見よ韓山の空の色
日は長白に傾きて
李氏の社稷や今いかに
2.
聞けコザックの矢叫びに
王道将に絶えんとす
文字同じき経典の
教へは古し孔聖が
人奴の国と亡びなば
四億の民は復た生きじ
かの黎民を憐れまば
咄人道の賊を斬れ
3.
黒龍ひとたび血に染みて
五千の精霊 鬼なりき
虐殺未だ飽かざるに
またキシネーフに累死あり
ザーの戦と唱へてし
スラブの兵は賊なりき
神人ともに憤る
史上の罪は消ゆべしや
4.
万国平和を唱へてし
汝が言葉いま何処
誓ひを述べし口先に
満州の粟あたへんや
東扶桑に国をなす
わが民族の発展は
露人を斬りて犠牲に
平和の神を祀るべし
5.
平和の光り麗かに
影東海に輝けば
われら奮励努力して
万古不撓の基おかん
鉄火はためく戦場に
護国の運命君に待つ
行け忠勇の我が友よ
行け君国の烈丈夫
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