噫、中村大尉
作詞:伊藤松雄
作曲:永井巴
収録:軍歌・戦時歌謡大全集3/戦時歌謡1(評)
1.
義勇奉公四つの文字
胸に刻みて鞭を揚ぐ
丈夫中村震太郎
行手は遠し興安嶺
2.
国家の保護と国権の
維持とは兵の力なり
尊き使命負ふ身には
何の恐るることやある
3.
荒漠千里故郷を
偲ぶ露営の草枕
妻に便りの筆とれば
夜空さびしや北斗星
4.
蒙古の春は遅けれど
つつじは散りて白樺の
若葉は燃えんこの門出
山に入る目よいざさらば
5.
駒の噺き鳴る蹄
たてがみに吹く朝風を
たちまち乱す銃声は
暴戻飽くなき屯墾軍
6.
残虐鬼畜の振舞ひに
従容として死に就ける
英霊滅びず永久に
護国の神と仰がれん
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