鳴呼北白川宮殿下
陸軍省、海軍省、文部省、内務省撰定
作詞:二荒芳徳伯爵
作曲:古関裕而
1940年
収録:
軍歌・戦時歌謡大全集5/戦時歌謡3(評)=
オリジナル音源による 露営の歌(評)
1.
明くるアジヤの大空を
護る銀翼はげまして
大御光を天地に
輝かさんと征でましし
嗚呼若き参謀の宮殿下
2.
日本男児の意気高く
超低空の射撃すと
命を的の急降下
完爾と笑みて統べませる
嗚呼若き参謀の宮殿下
3.
竹の園生の御身にて
秋空澄める蒙彊に
神去りましてとこしへに
皇御国を護ります
嗚呼若き参謀の宮殿下
4.
おもへ神武の大御業
扶げ奉れる皇子の如
御魂捧げし御いさをに
今大東亜興りゆく
嗚呼若き参謀の宮殿下
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<メモ>
作戦任務中に戦没した北白川宮永久王(当時陸軍大尉、駐蒙軍参謀)を悼んでつくられた歌謡。北白川宮家は、永久王の祖父・能久親王の台湾における戦病死、同じく父・成久王の巴里における事故死など不幸が多い。
作詞者・二荒(ふたら)芳徳は、伊達侯爵家からの養子で伯爵。永久王の訓育にも当たるなど、面識があった。伯はまた戦時下には青少年団体の指導に当った人物でもある。
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