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勝ちぬく僕等少国民
1945

作詞:上村数馬
作曲:橋本国彦

 

 ◆敗戦間際につくられた電波な歌詞が魅力の少国民向け戦時歌謡。

 しかし注目すべきはこの歌が1976年に再録されたという事でしょう。しかも歌ってるのは児童合唱団。歌詞の内容もわかってなさそうな幼い子供の声で、

 「天皇陛下の御為に死ね」 「敵を百千斬り斃す」

 「一発必中体当たり」 「敵の本土の空高く 日の丸の旗立てるのだ」

 と歌い上げる音源に激しく萌え。ていうか、こんな歌詞を戦後になって子供に収録させた大人たちに萌え。軽い虐待じゃないか。(笑) どうして敢えてこのマイナーな危ない曲を収録させたのでしょう。もうこれは選択者の趣味としか・・・ まあ趣味者としてその嗜好には激しく同意しますが。

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収録CD:コロムビア「軍歌戦時歌謡大全集(10) 戦時少国民の歌」

 

1.
勝ちぬく僕等少国民
天皇陛下の御為に
死ねと教へた父母の
赤い血潮を受けついで
心に決死の白襷
かけて勇んで突撃だ

2.
必勝祈願の朝詣
八幡さまの神前で
木刀振って真剣に
敵を百千斬り斃す
ちからをつけて見せますと
今朝も祈りをこめて来た

3.
僕等の身体に込めてある
弾は肉弾大和魂
不沈を誇る敵艦も
一発必中体当たり
見事轟沈させて見る
飛行機位は何のその

4.
今日増産の帰り道
みんなで摘んだ花束を
英霊室に供へたら
次は君等だわかったか
しっかりやれよたのんだと
胸にひびいた神の声

5.
後に続くよ僕達が
君は海軍予科練に
僕は陸軍若鷲に
やがて大空飛び越えて
敵の本土の空高く
日の丸の旗立てるのだ

 

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