愛国歌
聖戦一年の回顧
作詞：陸軍少佐 柴野為亥知
作曲：陸軍軍楽長補 高津敏
陸軍省新聞班発表
歌唱：東海林太郎(独唱)
1938年
１．
去年七夕の宵なりき
盧溝橋畔雲起り
東亜の天地風荒れて
吾が膺懲の師は起てり
２．
京津の野に蒙疆に
又、上海に太原に
黄河を渡り首都を衝き
早や漢口も指呼の間
３．
懸軍万里、果てなきも
赤魔の野望今破れ
北支、中支の自治成りて
維新の真、成らんとす
４．
内、国民の血は湧きて
若きも老も又、婦女も
或は慰問に献金に
銃後の意気は迸る
５．
嗚呼、八紘を宇となす
神武の勅、今にして
中華の民は和を祝ひ
帰順の敵は我を恋ふ
６．
見よ皇軍の戦績を
聴け防共の雄叫びを
聖業将に成る処
楽土豊に我を待つ
出典：台湾総督府臨時情報部 『部報30号』、1938年、2頁。
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