満洲国警察歌
作詞:八木沼丈夫
作曲:大塚淳
1.
東に昇る太陽に 光りは映ゆる満蒙の
民族あひ寄りあひ結ぶ 久遠の楽土建設の
護りの責を負ひてたつ
警友十万相和し起てば
歓声あがる三千万
2.
正義と愛の炬(ひ)を翳し 射す諸々の陰影(かげ)除き
民衆(たみ)を導きその幸に 不眠不休の昼と夜
撓まぬ此の身此の心
警友十万相呼び起てば
世に光あり三千万
3.
山また山を越えてきて 密林ふかし討匪陣
襟毛の氷柱払ひつつ 篝火を囲みあひ誓ふ
追ひ討て地(つち)の極みまで
警友十万奮ひて起てば
治安は安し三千万
4.
高粱畑風そよぎ 月雫する夜を深く
村里[判読不能一字]犬の声 防犯捜査はた警邏
水も漏らさぬ警備陣
警友十万挙りて起てば
眠りは安し三千万
5.
至誠護国の一念に 右手に握れる破邪の剣
左手に民を撫育して 皇威あまねく地に布かむ
選ばれし者ああ警察官(われら)
警友十万道義に起てば
国昌栄(さかえ)あり三千万
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