国民奉祝歌「紀元二千六百年」
作詞：増田好雄
作曲：森義八郎
収録：
軍歌戦時歌謡4/戦時歌謡2（評） 松平、伊藤、藤山、霧島他（戦前）
軍歌戦時歌謡大全集（評） 徳山、波岡、四家、中村（戦前）
軍歌戦時歌謡大全集Vol.3（評） 桜井、鬼、服部、中村（戦前）
軍歌メモリアル（評） 坂本、楠、キング混声合唱団(戦後)
軍歌大全集（評）
海兵出身者、陸士出身者（戦後）
動画：
<歌詞>
１．
金鵄輝く 日本の
栄ある光 身にうけて
いまこそ祝へ この朝
紀元は 二千六百年
ああ 一億の胸は鳴る
２．
歓喜あふるる この土を
しっかと我等 ふみしめて
はるかに仰ぐ 大御言
紀元は 二千六百年
ああ 肇国の雲青し
３．
荒ぶ世界に 唯一つ
揺がぬ御代に 生立ちし
感謝は清き火と 燃えて
紀元は 二千六百年
ああ 報国の血は勇む
４．
潮ゆたけき 海原に
桜と富士の 影織りて
世紀の文化 また新た
紀元は 二千六百年
ああ 燦爛のこの国威
５．
正義凛たる 旗の下
明朗アジア うち建てん
力と意気を 示せ今
紀元は 二千六百年
ああ 弥栄の日は昇る
<メモ>
紀元2600年を控えた1939年、日本放送協会が公募した国民奉祝歌。
応募した1万8000篇の中から斉藤茂吉や北原白秋が審査し、増田好雄[1]の詩が選ばれた。曲も公募で森義八郎のものが当選した。
[1] 作詞者の名前に諸説あるが、ここでは、倉田喜弘 『「はやり歌」の考古学―開国から戦後復興まで』 文芸春秋、2001年、196頁に従う。筆名が「増田光生」で、本名が「増田好雄」という。
・英訳 National Hymn "2600th
Anniversary of the Imperial Era"
|