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トコトン節
1938年頃

作詞:佐久良武志
作曲:中山晋平

 

 ◆この盆踊りで使えそうな旋律と好戦的で侮蔑的な歌詞の共同が最高。このような意味不明な取り合わせは、まさにあの時代にしか出来なかった事でしょう。戦前の電波ソングとも言うべき逸品。

サテ 上海蘇州に 江陰も
チョイト 南京ひと跨ぎ

 こんな歌詞が盆踊り調の旋律で歌われます。

 そして秀逸なのが最後の「挙国一致で暴支膺懲♪ 暴支膺懲♪」というところ。無際限繰り返しで聴き続けると発狂できそうです。個人的にこの曲大好きです。阿呆です。はい。

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収録CD:ビクター「軍歌・戦時歌謡大全集
関連:児島襄著 日中戦争

 

1.
支那で名高い 天下の嶮でも
大和魂がどんとぶつかりや 何のその
サテ 南口 居庸関に雁門で
チョイト 太原もひと跨ぎ
ソレ さあさ行け行け とことんとんまで
挙国一致で 暴支膺懲 暴支膺懲

2.
支那で難攻不落の砦も
日本男児がどつととつつかかりや 何のその
サテ タク州(*) 保定に石家荘
チョイト 鄭州もひと跨ぎ
ソレ さあさ行け行け とことんとんまで
挙国一致で 暴支膺懲 暴支膺懲

3.
支那で破れぬ トーチカクリークも
燃ゆる肉玉 たんとぶつぱなしや 何のその
サテ 上海蘇州に 江陰も
チョイト 南京もひと跨ぎ
ソレ さあさ行け行け  とことんとんまで
挙国一致で 暴支膺懲 暴支膺懲

4.
支那で頑張る 長期の抵抗も
御稜威あまねく 堂々進めば 何のその
サテ 四百余州の果て迄も
チョイト 報国眼のあたり
ソレ さあさ行け行け  とことんとんまで
挙国一致で暴支膺懲 暴支膺懲

*さんずいに「豕」。

 

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