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則天行地歌
A.U.C.2759年11月20日更新

作詞:大川周明

1.
久遠の理想抱きつつ
混濁の世にわれ立てば  
義憤に燃えて血潮沸く
嗚呼我胸に漲るは
天に則り王道を
地に行はむ志

2.
権門上に傲れども
国を憂ふる誠なし
大地震へど尚覚めず
白虹日をば貫けど
天を畏るる心なく
ただ苟安をこととせり
3.
財閥富を誇れども
民を念ふの情なし
飢ゑに迫れる同胞は
国を呪いてひたすらに
乱を思へど顧みず
ただ貧婪の爪を研ぐ
4.
正義に結ぶ益荒雄の
使命は重し混沌の
国と民とを救ふべく
双刃の剣提げて
我等起たずば天照らす
この日の本を如何せん

 

 ◇5・15事件などにも関与した、戦前の国家主義者・大川周明の手になる詩。「青年日本の歌」に影響を与えた。

参考関連文献:
・「
青年日本の歌

大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く
大川周明―ある復古革新主義者の思想

 

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