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参謀総長宮を讃へ奉る歌
皇紀2665年4月23日更新

作詞:北原白秋
作曲:陸軍戸山軍楽隊

前知識

 いわゆる「宮様長官時代」の産物の軍歌です。宮様長官時代とは満州事変から大東亜戦争開戦前まで、陸海両軍の軍令の長に宮様が就任していた時代のことをいいます。それぞれ以下のようになっていました。

 閑院宮載仁親王 元帥陸軍大将 参謀総長 1931年から1940年まで
 伏見宮博恭王 元帥海軍大将 軍令部総長 1932年から1941年まで

 ただ長官とはいえ、実務は次長が取り仕切っていたのは云うまでもありません。完全なお飾りですね。皇族にして元帥なんて、仰々しいことこの上ないですが。

 なお戦前にレコードで収録されたそうですが、残念ながら現代では入手困難になっています。

 

1.
仰ぎまつる
天皇の陸軍、
ゆるぎなき皇謨
扶翼して、ここに
儼たり、元帥の宮、
讃仰、我等惜かじ。
此の大宮、
大宮。

2.
今ぞ、秋(とき)
立たせよや、この秋、
英邁の天資
非常時を、国に
儼たり、元帥の宮、
重責更に加ふ。
此の大宮、
大宮。

3.
雲と騰(あが)
旭日のかがやき、
皇国の使命
天壌と共に、
儼たり、元帥の宮、
帷幕に高く坐(ま)せや。
此の大宮、
大宮。

4.
旗は靡く、
大陸の脊梁、
極東の嵐
圧してぞ、ただに
儼たり、元帥の宮、
皇道終(つひ)に尽きじ。
此の大宮、
大宮。

 

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